痛みを抱えて生きていく
今日のテーマはちょっと重い内容なのですが、
大切な経験と思って書きたいと思います。
私は以前、自分が飼っていた子犬を死なせてしまったことがありました。
本当に私の不注意というか責任のなさが原因でした。
子犬にあげていた餌の缶をそのまま出しっぱなしにしてしまったのです。
もともと掃除とかも、苦手だったのもあり、
だらしなくそのまま放置しました。
そのあと、子犬が餌を求めてその缶の中に顔を入れてしまい、
子犬は缶から自分の体を外すことができず、窒息死してしまいました。
私は当時自分が犯した過ちと、現実が受け止められず、
子犬の遺体とも向き合えませんでした。
悲しみからも、罪悪感からも全てから逃れたかったのです。
だから、当時はしっかり自分の感情と向き合うことができませんでした。
それから、
10数年たちました。
今は起こった当時よりも、罪悪感と痛みを抱えています。
今日までの間に、その時のことが何度か頭をよぎりました。
少しずつ、自分がやってしまったことと、悲しみや痛みと向き合える自分になってきたと思います。
ただ、このことが、自分自身の人生において、もっとちゃんと現実をみて、やるべきことをしっかりしなさいと、しっかり生きなければいけないなと自分の心の痛みを通して教えてくれました。
むかしから、少しのんきなところがあり、それが招いた結果だと自分への教訓となりました。
最初の頃は、この出来事をこの子は死ぬべき運命だったと都合よく解釈しようとしていました。
それが自分が苦しみから逃れられる、唯一の方法でした。
でも今はしっかり過ちを認めることが、痛みを背負って生きていくことが、自分の人生において本当に大切だと思っています。
痛みは今でもしんどいです。
いや今が一番しんどいです。
年をとるたびに、命の重さを感じるからです。
でもこの痛みがあるからこそ、
前よりあらゆることに慎重になれました。
もしこの痛みから逃げてしまったら、私はずっとのんきでプラス思考だけで生きていたかもしれません。
また何かをやらかしていたと思います。
辛い体験の痛みをなくすことはできません。
いや、できるかもしれません。
でも、できたらできたで、その体験の学びに気づくことができなくなってしまうと思います。
プラス思考はその時の気分をごまかすだけで、何の問題解決にもなりません。
この痛みを思い出す時、これからも、自分の人生をしっかり生きれているかな?と考えながら生きていきたいと思います。